キリマンジャロと同じく日本人に愛されているブルーマウンテンコーヒー。
「コーヒーの王様」と呼ばれ往年のコーヒー好きのなかには、ブルーマウンテンだけを好まれる方もいるそうです。
キリマンジャロとブルーマウンテン、このふたつのコーヒーにはどのような違いがあるのでしょうか。
また、「アメリカンをひとつ」喫茶店などでみかけるシーンですね。
アメリカンコーヒーを薄いコーヒーのことだと思っている方はいませんか。
この認識は大きな間違いで、実はコーヒー豆の焙煎に関係しています。
原産国や味わいがことなる・キリマンジャロとブルーマウンテンの違い
キリマンジャロとブルーマウンテンには、まず原産国の違いが挙げられます。
キリマンジャロのコーヒー豆は、キリマンジャロの頂を望むアフリカのタンザニアが原産国です。
一方のブルーマウンテンは、中央アメリカのジャマイカが原産国。
カリブ海に浮かぶジャマイカのブルーマウンテン山脈の限られた地域で取れたコーヒー豆だけが、ブルーマウンテンと認められます。
原産国の違いは味わいの違いとしてあらわれ、キリマンジャロは強い酸味と甘い香り、雑味のない後味が特徴的、ブルーマウンテンは、酸味と苦み、甘味とコク深さが絶妙なバランスで調和されています。
キリマンジャロコーヒーとアメリカンコーヒーの違い
キリマンジャロやブルーマウンテンは、主にストレートな味を楽しむコーヒーですが、アメリカンコーヒーは決してお湯で薄めたコーヒーではありません。
アメリカンコーヒーは、コーヒー豆の焙煎が浅い段階で淹れたコーヒーのことを指します。
深煎りするほどコーヒー豆の色は濃くなり、酸味が薄く苦みが強くなるため、アメリカンコーヒーは色が薄く苦みが少ないコーヒーとなるわけです。
浅煎りのコーヒー豆で淹れたコーヒーはアメリカン。
この定義でいえばキリマンジャロやブルーマウンテンでアメリカンコーヒーを入れることは可能ですが、このふたつは中煎りや深煎りの焙煎がより味を引き立てるといわれているため、この点は個人の好みでという表現が適切でしょう。
まとめ
ここまで、キリマンジャロとブルーマウンテンの違いとアメリカンコーヒーについてみてきました。
原産国の違いに加えて、酸味や苦み、バランスなどの違いがキリマンジャロとブルーマウンテンにはありました。
アメリカンコーヒーは、浅煎りのコーヒー豆を用いた色の薄いコーヒーのこと。
決して薄めたコーヒーではないことを心にとめておきましょう。