コーヒー豆は、何百種類もの成分が複雑にくみあわさって様々な味と香りを生み出しています。
それら成分が、お湯の中に溶ける速度や順番は、お湯の温度や圧力によっても違ってきます。
一般的に、ドリップコーヒーには比較的浅煎りの豆(酸味が多く苦みが少ない)を使うのに対し、エスプレッソには深煎りの豆(酸味が少なく苦みが多い)を使います。
そのバランスを崩してしまうと薄い味になったり、うまく抽出できなかったりするのではないのでしょうか?
エスプレッソの味が薄い!?原因は意外なところに
深煎りにしたコーヒー豆は、細胞組織がもろくなって成分が溶けやすくなるため、短時間で急速に成分を溶かしだすエスプレッソにはむいています。
しかし、浅煎りの豆(酸味が多く苦みが少ない)を使うとどうでしょうか?
お湯が短時間にコーヒー豆の間を通り抜けるため、浅煎りの豆(酸味が多く苦みが少ない)で入れると、豆の成分が十分に溶けださないで味が薄くなります。
また、一般的にコーヒー1杯の分量は、普通150㏄程です。
エスプレッソでは、コーヒー豆の成分が凝縮されているので、1杯の分量は20~40㏄くらいです。
もし、エスプレッソマシーンで1杯分のコーヒー豆から150㏄くらい抽出してしまうとどうでしょう。
雑味成分ばかり出てしまい美味しくなく水っぽい味になるでしょう。
まとめ
エスプレッソは、コーヒー豆を微細に砕いた「エスプレッソ豆」を用います。
これをエスプレッソマシンにより高圧で抽出し、蒸気圧でお湯をコーヒーの中に通し、瞬間的に抽出することで、雑味がなく美味い深いコクがでます。
抽出がやや早いか、液体の量に対してコーヒーの成分が少なく抽出されているときに薄い味で水っぽくなります。
苦味・甘味・酸味のバランスがよい調和のとれたエスプレッソをつくるには、いろいろ工夫が必要です。