賞味期限とは、簡単に言えば「その食品が、美味しく食べられる期限」です。
一方同じような言葉で、消費期限というものもあります。
それは「安全に食べられる期限」です。
似たような言葉ですが全然違いますので注意が必要です。
もちろんカフェオレにも賞味期限がありますが、スーパーなどで見かけるカフェオレが牛乳が入っているのにも関わらず、意外に長い事が多い事にお気づきでしょうか。
長いものは一年くらいのものもあります。
いったいどういう事なのでしょう。
カフェオレの賞味期限はいったいいつまで飲めるのでしょう。
詳しくご説明いたします。
カフェオレの賞味期限切れは飲めるの?
カフェオレの賞味期限を決めるのは、その長さは中に含まれるミルクの殺菌方法で決まります。
普通の牛乳は、低温長時間殺菌法といって、63℃で30分加熱する方法をとります。
それは、必要以上の加熱をしていない分、タンパク質や、ビタミンの分解が防がれる為、マイルドでおいしいと言われています。
しかし、滅菌が完全でない為、賞味期限が短くなってしまうのが欠点です。
他にも牛乳の殺菌方法があります。
それが、超高温殺菌法といって120℃~130℃で2,3秒加熱する殺菌方法と、高温殺菌法といって、75℃で15秒程度殺菌する方法です。
実は高温で殺菌すればするほど、賞味期限をのばす事が出来るといわれております。
しかし、牛乳としては不評でした。
それは、高温で殺菌する方法はビタミン類の破壊や、香りが飛んでしまう欠点があるからです。
そこで、その欠点を補う為にコーヒーの風味が主流な飲物と混ぜる、カフェオレとしてうまくこの牛乳が活用されたのです。
この牛乳は、風味やビタミンを気にせずに完全滅菌し、無菌充填されます。
その為、ペットボトルや、紙パックのカフェオレは常温保存も出来ますし、賞味期限が長いのです。
しかし、やはり弱点があります。
開封後は急激に品質が悪化してしまうのです。
賞味期限はあくまでも未開封の考え方なので、賞味期限内であっても開封した場合は、賞味期限までそのままにはなりません。
すみやかに飲みきる事をオススメします。
ましてや、賞味期限が切れているカフェオレはあまり飲むことをオススメしません。
風味が落ちているだけではなく、食中毒の危険がないとは言い切れないからです。
まとめ
賞味期限の長い牛乳は味が落ちてしまう悪い点があります。
しかし、常温で保存出来る等の理由から、災害時などに利用できるとされています。
その風味不足をカバーできるカフェオレはまさに、災害時にも美味しく飲める飲物となっています。
一年ほどの賞味期限のものもありますが、長ければ長い程、注意が必要です。
まだ大丈夫だろうと思っていると気がつくと過ぎてしまっていることが多いからです。
賞味期限という美味しくいただける期間内にきちんと飲みきる事が大事なことで、賞味期限を過ぎたものがいつまで大丈夫かという議論は、考えない方がいいでしょう。