『郷に入っては郷に従え』ということわざがあります。
その土地にはその土地のやり方があるので、その土地の風俗や習慣に従うべきだという事です。
しかし、時にそれはカルチャーショックを受ける事もあります。
海外では特にそうかもしれません。
コーヒーの入れ方も同じです。
インドネシアのジャワコーヒーには、欧米人の常識を覆すのみ方があります。
実は、その飲み方が目からウロコの方法で、現地の人はその方法で飲んでいます。
その興味深い現地の美味しい飲み方をご紹介いたします。
インドネシアのジャワコーヒーをより美味しく飲むには?
インドネシアを代表するコーヒー、マンデリンやジャワコーヒーの特徴は、濃いコクと苦味です。
その味を最大限に引き出す方法があります。
まず、ジャワコーヒーの豆を出来るだけ細かく挽きます。
そして、その豆をコーヒーフィルターを通さず、直にコーヒーカップに投入します。
この時点では、インスタントコーヒーのような感じですが、コーヒー豆ですので溶けません。
100℃まで沸騰させたお湯を、コーヒー豆を細かく挽いただけの豆の入ったコップに入れます。
そして、ゆっくりと何度もかき回します。
そして蓋をして5分程度待ちます。
すると、コップの下に細かく挽いたコーヒー豆が溜まります。
その上澄みをゆっくりと頂くのが、ジャワコーヒーの現地での飲み方です。
この時完全に沈んでも、上のほうに少し浮いている細かいコーヒー豆がありますが、息をゆっくりと吹きかけてよけて飲んだり、ゆっくりと沈めたりしながら飲みます。
これが郷に従う飲み方で、一番美味しいとされるジャワコーヒーの飲み方です。
まとめ
このジャワコーヒーの飲み方は、コーヒーの本来のあり方そのもののように思います。
コーヒー豆を細かく挽き直接カップに入れてお湯をそそいで飲むと、飲み始めはまだいいのですが、下に行くにつれて、粉っぽく口に残りがちです。
しかし、コーヒーはゆっくり楽しむものです。
コーヒーの入った紙コップを飲みながらいそいそと歩くビジネスマンのような飲み方では、このジャワ島式のやり方なら、直ぐにコーヒー豆が拡散してとても飲めたものではありません。
じっくりと腰を据え、コーヒーが沈みきるのを待ちます。
そして、その上澄みをゆっくりと味わうのです。
飲んでいるうちに、上に上がってきたコーヒー豆がまた沈むのを待ちながら、また静かに飲むのです。
その為にはゆっくりとジャワ島の空と海を眺める時間が必要です。
その土地の飲みものを美味しくのむ為には、その土地に行くのか一番だと言われます。
しかし、インドネシアにはそんなに簡単には行けないかもしれません。
せめて、ジャワコーヒーを飲む時は、素敵なインドネシアの音楽でも聴きながら、下にコーヒーが沈むのをゆっくり待つ、気持ちのゆとりを持ちましょう。
それがジャワコーヒーの一番美味しい飲み方です。