コーヒー豆はただの豆でありながら、飲み方によっていろいろ名前を変える飲み物です。
例えば一番身近なのが、ドリップコーヒーと呼ばれるものでしょう。
焙煎されたコーヒー豆を使用したコーヒーで、水には溶けません。
一方インスタントコーヒーと呼ばれるものはソリュブルコーヒーとも呼ばれ、水に溶けますので一番手軽ですが、風味が落ちます。
また、エスプレッソという種類のコーヒーもあります。
このように一粒のコーヒー豆が形を変えて私達を楽しませてくれます。
それぞれの飲み方の違いを、アメリカーノと比較しながら、ご説明いたします。
アメリカーノとドリップの違い
ドリップコーヒーとは、挽いたコーヒー豆をフィルターの上に置き、お湯をドリップし、ろ過して淹れたコーヒーの事です。
その淹れ方には、手でお湯を注ぐやり方もあれば、コーヒーメーカーのように自動でお湯が注がれる場合もありますが、どちらのやり方もドリップコーヒーです。
要するに、お湯を落としてコーヒーの成分を抽出するのがドリップコーヒーです。
アメリカンコーヒーと間違いやすいアメリカーノですが、アメリカンコーヒーは、このドリップコーヒーをお湯で薄めるやり方か、浅煎りの豆を使って薄めに出すものですが、アメリカーノはエスプレッソをお湯で薄めるものですので、ドリップされたものではないという点で全く違います。
アメリカーノとエスプレッソの違い
エスプレッソはコーヒー豆が違うわけではありません。
しかし、ドリップコーヒーのようにお湯を落として成分を抽出するのではなく、深煎り豆で極細挽きの豆を使用し、エスプレッソマシンで、圧力をかけて20~30秒の間に一気に成分を抽出するやり方がエスプレッソです。
エスプレッソは、短時間で旨みが凝縮されますので、苦い印象がありますが、濃厚でコクの深い仕上がりになります。
そのままを味わうのが苦手な人にオススメなのがアメリカーノです。
アメリカーノはこのエスプレッソを飲みやすくするためにお湯で薄めたものです。
ちなみに牛乳を入れたものがカフェラテで、スチームミルクをたっぷり入れたものがカプチーノ、少しだけ入れたものがカフェマキアートです。
エスプレッソのコーヒーの旨みは薄めても消えないほどしっかりとしたものなのです。
まとめ
インスタントコーヒーは、一度ドリップされたコーヒーを乾燥させて粉末状にして加工したものですので、風味が落ちてしまうのです。
しかし、それが駄目だということはありません。
ライフスタイルに合わせて、ドリップコーヒーや、エスプレッソ、アメリカーノ、時にはインスタントコーヒーだって、それぞれの時間や、場所で楽しむのがコーヒーの飲み方です。