カフェオレとコーヒー牛乳はそれぞれコーヒーと牛乳を混ぜ合わせた飲み物です。
私たちは、これらが全く同じものではないことは何となく認識しているかもしれませんが、具体的にどこが違うのかを説明するのは難しいですよね。
今回は、これらの違いについてご紹介します。
カフェオレとコーヒー牛乳の違いは!?
カフェオレは、濃い目に抽出したドリップコーヒーと温めた牛乳を1:1の割合で混ぜたものだとされています。
同じようにコーヒーと牛乳を合わせたものでも、混ぜる割合やコーヒーの抽出方法、牛乳を泡立てるなどの使い方により、カフェラテになったりカプチーノになったりするのですね。
これらはコーヒーを軸にして様々なアレンジをされている飲み物であることがわかります。
一方、コーヒー牛乳の作り方には明確な決まりはないようですが、牛乳にコーヒーを少しまぜたものというのが一番近い表現でしょう。
牛乳にインスタントコーヒーを混ぜてもコーヒー牛乳ですし、コーヒーでなくフルーツ果汁を混ぜればフルーツ牛乳となるのですね。
そのためコーヒーより牛乳感が強く、子どもさんにも飲みやすいものになっています。
ちなみに日本で初めてコーヒー牛乳を商品化したのは神奈川県の守山乳業で、1923年(大正12年)のことでした。
瓶詰めされて東海道線の国府津駅で販売を開始したのですが、当時の駅弁の値段とほぼ同じくらいの価格にも関わらず評判になり、間もなく全国に広まったということです。
実は、現在は商品としての『コーヒー牛乳』は出回っていないのです。
2003年に飲料乳の表示に関する公正競争条約で、『牛乳』という標記は生乳100%のものにしか使えないことになったため、これらの飲み物には『カフェオレ』『カフェラテ』『ミルクコーヒー』などといった名前がつけられているそうです。
まとめ
カフェオレはフランスで好まれたコーヒーの飲み方が世界中に広まったもので、コーヒー牛乳は日本で苦いコーヒーを牛乳と砂糖で飲みやすくするために作られたのがきっかけだったということになるようです。
カフェオレはしっかり抽出したコーヒーに温めた牛乳を同量混ぜるものというレシピがありますが、コーヒー牛乳には厳密な作り方のルールはないようです。
日本人によって考えられたコーヒー牛乳、飲むとなんだか懐かしい味がするのは、私たちの生活に普通に取り入れられ続けてきた歴史があるからなのですね。