ジャワコーヒーはインドネシアのジャワ島産のアラビカ種のコーヒーです。
インドネシアはコーヒーの病気でアラビカ種が激減した為、病気に強く、育てやすく、安価なロブスタ種を主に栽培する産地へと方向転換しました。
その後、民族の力や、他国の援助などで、マンデリンや、トラジャのように生き残ったアラビカ種が、ジャワコーヒーです。
実は、このジャワコーヒーは、マンデリンやトラジャとは一風変わった意味を持つ事があります。
それは、英語にする事で、ある面白い意味を持つのです。
それは、ホンダのバイクに起きた現象と似ています。
この不思議な現象をご説明いたします。
コーヒーのジャワを英語にすると?
ジャワコーヒーを英語にすると『Java coffee』と表記されます。
なんの変哲もなく、ジャワコーヒーと読みます。しかし『Java』が小文字の『java』と明記されていた場合、それは固有名詞ではなく、代名詞になる事があります。
アメリカの人々がよく気軽に使うスラングという言葉の中で、『java』とはジャワコーヒーではなく一般的な『コーヒーの総称』にされているのです。
要するに、javaはジャワコーヒーの事ではなく、代名詞としてのコーヒーという事です。
それがブラジルコーヒーであってもjavaなのです。
例えば『コーヒーはいかがですか?』を『Would you like a cup of java?』と言ったりするのです。
それがJavaのJが大文字の場合は本当のジャワコーヒーを示す可能性が高くなるようです。
それと同じ事がベトナムでの『HONDA』にも言えます。
ベトナムではバイクはホンダと呼ばれています。
他社製品であってもホンダに乗ると言えば、バイクに乗る事を意味します。
『HONDA』はバイクの代名詞になっています。
それは、それだけベトナムでの日常生活に欠かせない乗り物が、ホンダのカブであり、その土地にそれだけ根付いているという事です。
ジャワコーヒーも同じです。
ジャワがコーヒーの代名詞となるほど、アメリカ人の心に根付いている証拠なのです。
ジャワコーヒーの特徴
そんなジャワコーヒーの特徴は、見た目が非常に濃いのにも関わらず、マイルドで飲みやすいコーヒー豆です。
その上後味には、インドネシアコーヒーの特徴でもある程よい苦味とコクを感じることの出来る、親しみやすいコーヒーと言えます。
まとめ
アメリカ人のスラングでは産地に関わらず『java』と言って『コーヒー』を意味することもあります。
しかし、全ての地域でそのように言われているかどうかは、はっきりとした調査は行われていませんのでご注意下さい。
ベトナムではバイクの事をホンダと呼びますので、現地の人は違和感がありませんが、日本人は、カワサキのホンダに乗る、と言われても混乱します。
インドネシアのジャワ島の人も、アメリカ来てこのスラングのjavaを聞いた時、同じ気持ちになってしまうかも知れませんね。