ブルーマウンテンコーヒーは賛否両論があり、高い割には美味しくないという意見ももちろんあります。
なぜ、値段が高くて高級なブルーマウンテンがこんな風に評価されてしまうのでしょうか?
ジャマイカは90%以上を日本に輸出しています。
戦後の日本は成長していき、コーヒーの消費量も格段に上がっていき、生産が追いついていかない状況です。
また、船便であると、日本に到着するころにはブルーマウンテンの豆の成分がとれたての時の品質ではなくなっているという事で、輸出環境が悪いのです。
他のスペシャルなコーヒーでさえも、真空パックにて輸出してくるため、それに比べたらブルーマウンテンは輸送品質が悪くなってしまうのもしょうがないです。
他のコーヒーは袋詰めで出されているのに比べて、ブルーマウンテンコーヒーはコーヒーの中でも樽詰めで輸出されています。
それは、イギリスの植民地時代の18世紀中ごろに、イギリスから船積みされた小麦粉を空き樽の再利用として使用し、ラム種やコーヒーなどを入れて出荷したのが始まりなのです。
なぜブルーマウンテンのみ樽を使用するようになったのでしょうか?
ブルーマウンテンに樽が使われる理由
ブルーマウンテンの樽というのは、アメリカの温帯の木材で匂うことがありません。
そして、その木が外と中の湿気を放出して吸収してくれる為、特に大きな変化を与えることもなく、輸送時に発生しがちな急激な温度の変化なども緩和します。
その分、手間やコストはかかってしまいますが、最高級のコーヒーの品質を維持するためには樽は特別な役割としているのです。
まとめ
ブルーマウンテンコーヒーは生産量も少ないという面の他にも手作業で栽培を行っていたり、輸出する際も品質を守るために樽を利用してコストがかかったりと、味の他にも手間がかかっているから値段がちょっとお高めに設定されて、尚且つ丁寧に扱われている為最高級のコーヒーとされているのですね。