カフェモカの、「モカ」は何とも可愛らしい響きですが、人によってはコーヒーらしい名称と捉える方も多いでしょう。
あなたにとってモカは、甘いものですか?
それともコクのあるコーヒーらしいコーヒーでしょうか。
そこで、カフェモカのモカの意味と、カフェモカとモカの違いについてご紹介します。
カフェモカとモカの3つの意味とカフェモカとモカの違いとは?
カフェモカの「モカ」は、カカオのチョコレートに似た風味があります。
そのモカの風味やコクに似せるためにチョコレートを混ぜたことから、カフェモカに「モカ」という名前が付いたといわれています。
つまり、カフェモカは、「モカ」似せた飲み物という大きな違いがあります。
カフェモカの名に使われている「モカ」には、大まかに3つの意味あります。
カフェモカのモカの違い
カフェモカの「モカ」は、コーヒー豆のモカとして、エチオピア産やイエメン産のコーヒー豆のブランド名として使われているものです。
モカは、イエメンにある港町の名前で、このモカ港から出荷されたコーヒー豆を「モカ」と総称していました。
世界に先駆けて、この高級品のコーヒー豆を輸出していたのはイエメンです。
一方、カフェモカには、必ずしもコーヒー豆に「モカ」を使うという決まりはありません。
高価だったモカの風味に、カカオの風味が似ていることから、コーヒーにカカオをまぜてモカっぽくコーヒーにしたものです。
そこに、ホイップクリームやチョコレートシロップを加えるなどしたのがカフェモカです。
カフェモカの「モカ」と「本来のモカ」には関係性はなく、本来のモカとは違います。
それも、カフェモカのコクや酸味は、必ずしもコーヒー豆の「モカ」を使って出しているわけでもありません。
カフェモカの「モカ」の味
イエメンのモカ港から、輸出されるコーヒー豆(モカ)は、独特なカカオ風味とフルーティーな芳香り、そして強い酸味が特徴です。
前は、酸っぱい味が強いコーヒーと認知されていることも多かったようですが、最近は、個々のお店でコーヒー豆の焙煎をすることも一般的になったことから、モカの独特な風味に似た味を味わえるようになりました。
このモカの風味に似せてホイップクリームなどをトッピングして、甘味と苦み、そして酸味を楽しむためにカフェモカが誕生したわけです。
イタリアのモカは商品名!?
イタリアでは、マキネッタという直下式エスプレッソメーカーを使って自宅でエスプレッソ(コーヒー)を飲むことが習慣化しています。
このエスプレッソは、コーヒー豆の種類に関係なく、「モカ・コーヒー(Moca)」と呼んでいます。
その理由は、この商品名が「モカ・エキスプレス(Moca Express)」であることから、「モカ」の名称で呼ばれて親しまれるようになりました。
日本でいえばきゅうすのような感覚かもしれません。
こうなると、カフェモカのモカとはまったく違いますよね。
まとめ
海外でカフェモカを注文する場合は、ひょっとするとモカの捉え方に違いがあるかもしれませんね。
では、もう一度カフェモカとモカの違いについておさらいしておきます。
□カフェモカとモカの3つの意味とカフェモカとモカの違いとは?
・カフェモカは、コーヒーにカカオをまぜてモカっぽくコーヒーにしたもの
・モカは、独特なカカオ風味・芳香・強い酸味が特徴
・カフェモカは、モカの風味に似せたコーヒーに、ホイップクリームなどをトッピングした
・イタリアのモカは、エスプレッソメーカーの名前から「モカ」の名称で呼ばれている
カフェモカとモカは違いますが、酸味とコクはカフェモカでも十分味わうことができますよね。