インスタントコーヒーは、手軽に飲めるコーヒーとして日本では定番です。

ここ数年、コーヒー人気が高まっていますが、日本でここまで愛され身近な飲み物となったインスタントコーヒーの日本における歴史について詳しく探ってみました。

インスタントコーヒーの日本における歴史!日本人が生み出した製法!

インスタントコーヒー 歴史 日本

最初に、インスタントコーヒーが発明されたのは、英国で1771年といわれています。

アメリカで、最初の製品が開発されたのが1853年です。

実は、その後、インスタントコーヒーに日本人科学者が新しい製法を開発していきます。

  • 1899年:加藤サトリが実験を成功

日本人の科学者の加藤サトリが、1899年にインスタントコーヒーの実験を行い成功させました。

この科学者の加藤サトリが生み出した製法は、コーヒーを液化して真空蒸発缶に入れて水分を取り除き、コーヒーの粉末にするという方法で世界初の製法での試みでした。

1901年、米国に行った彼は「パン・アメリカ博覧会」で初のインスタントコーヒーを出品したとされています。

最初、加藤サトリは、「インスタントティー」を開発しようと試み、そのインスタントティーの技術をコーヒーに適用したといわれています。

1909年インスタントコーヒーの大量生産が、ベルギーから米国に移住したジョージ・コンスタント・ルイス・ワシントンという方の手で最初に行われました。

本来なら、加藤サトリが特許人となるはずですが、このジョージ・コンスタント・ルイス・ワシントンが特許を取得し、加藤サトリは幻の発明人となりました。

  • 1942年:国内のインスタントコーヒー第一号誕生

日本にそのインスタントコーヒーが伝わるようになったのが1942年ごろで、第1号のコーヒーとなったのは「日本珈琲」という企業の要請から海軍に納入されたインスタントコーヒーでした。

  • 1950年:インスタントコーヒー国産工業化の計画スタート

この頃は食料難が続く時代です。

日本では予算などの問題が工業化の計画を阻み苦しい状況の中、インスタントコーヒー国産工業化の計画が始まります。

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  • 1960年~1961年:国内製造販売スタート

コーヒー豆輸入の自由化に伴い、日本でのインスタントコーヒーの国産化が始まり、1961年に、森永製菓、ゼネラルフードが国内製造販売もスタートしました。

  • 1962年:明治製菓も国内製造販売を始める

この年に、国際コーヒー機関(ICO)が結成、国際コーヒー協定の成立に伴い、日本のコーヒーのニューマーケットに指定。

これにより、日本国内のコーヒー普及が促進される

  • 1966年:ネッスルも国内製造販売をスタート・全日本コーヒー振興協会設立

ネッスルもインスタントコーヒーの国内製造販売をスタートします。

そして、全日本コーヒー振興協会が設立し、その後、1967年に全日本コーヒー協会と改称されて今に至ります。

残念ながら、コーヒーを最初に特許したのは違う方でしたが、インスタントコーヒーの歴史には、日本人の科学者が実験し成功したという歴史があったんですね。

ちなみに、毎年10月1日は、全日本コーヒー協会によって「コーヒーの日」と定められています。

これは、これは、国際協定によってコーヒーの新年度がスタートするのが10月であることと、日本では、秋冬期のコーヒーの需要が高くなることからこの10月に定めたようです。

まとめ

インスタントコーヒーが、日本人によって実験されて製法を発明していたことには驚きですよね。

では、インスタントコーヒーの日本での歴史をもう一度振り返っておきます。

□インスタントコーヒーの日本における歴史

・1771年:英国で最初にインスタントコーヒーが発明

・1899年:日本人の科学者の加藤サトリが、インスタントコーヒーの実験を行い成功

・1942年:日本にインスタントコーヒーが伝わる

・1950年:国産工業化の計画スタート

・1960~1961年:国内製造販売スタート

・1962年;明治製菓も国内製造販売を始める

・1966年:ネッスルも国内製造販売をスタート、全日本コーヒー振興協会が設立、1967年全日本コーヒー協会と改称

今は、日本人にとってライフスタイルの一つになったインスタントコーヒー。

昔はインスタントコーヒーの味は不評もありましたが、今は本当に美味しく飲めるようになりました。

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