エスプレッソを注文すると、小さいカップで出てくることはもう当たり前のように思っている方もいるでしょう。

では、エスプレッソが小さいカップで出てくる理由はご存知ですか?

この理由を知るとエスプレッソの美味しい飲み方がよくわかります。

そこで、エスプレッソが小さいカップで出てくる理由についてご紹介します。

エスプレッソが小さいカップで出てくる理由とは?

エスプレッソ カップ 小さい

エスプレッソが小さいカップで出てくるのは、日本だけではなく早くからエスプレッソを好んでいた、本場イタリアやフランスでも同じです。

エスプレッソ用のカップは、コーヒーカップよりもかなり小さいですが、この小さいカップは「デミタスカップ」や「エスプレッソカップ」と呼ばれることもあります。

デミタスカップの容量は60~80ml程度で、フランス語では、「デミ(demi)=半分」、「タス(tasse)=カップ」という意味があります。

エスプレッソがこの小さいカップで出てくる理由は、エスプレッソを美味しく飲むためです。

エスプレッソは、高温で気圧の圧力をかけて抽出するコーヒーですが、圧力を高くかけて抽出することから、量を多くすると出来上がりまで時間がかかってしまい、コーヒー豆のえぐ味や雑味が強めに出てしまいます。

これを防ぐために、注がれるエスプレッソの量が必然的に小さいカップになります。

そして、小さいカップは、少ないエスプレッソを美味しく飲めるための構造にもなっています。

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エスプレッソは、ゆっくり飲むのではなく、冷める前に一気に二口から三口で飲み干すのが美味しい飲み方です。

それでなくてもエスプレッソは量が少なくすぐに冷めてしまうので、エスプレッソの美味しさを失われてしまいます。

このような冷めを防ぐため、エスプレッソを注ぐカップは厚みのある小さいカップが使用されます。

また、エスプレッソは芳醇な香りも魅力ですが、この香りを失わないように、小さいカップの飲み口部分は大きくなく、さらに、丸みがある飲み口にすることで、口当たりを優しく苦みを和らげるようになっています。

もう一つ、エスプレッソの特徴は、飲みほした後の底に残った良質なクレマもエスプレッソの旨味が凝縮されています。

最後は、この残った旨味をスプーンで食べやすくするなど、小さいカップでエスプレッソを余すことなく美味しく飲めるために生み出されたカップといえそうです。

まとめ

エスプレッソが小さいカップで出てくると、もっと飲みたいのに!と思う方も多かったと思いますが、小さいカップの理由を知るとなるほど!と思いますよね。

では、この記事のポイントをまとめました。

□エスプレッソが小さいカップで出てくる理由

・注がれるエスプレッソの量が必然的に少ないから

・エスプレッソは冷める前に飲み干すのが美味し飲み方だから

・小さいカップの底に沈むクレマを余すことなく飲むため

最近は、エスプレッソカップとして、様々な容量のカップが販売されていますが、よりエスプレッソを美味しく飲める容量と構造のものを選ぶ必要がありそうですね。

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