普段当たり前のように飲んでいるコーヒーにも、色々あります。
最近ではコンビニカフェと銘打って、約100円で淹れたてのコーヒーも飲むことも出来るようになり、缶コーヒーを買うよりも安い場合もあります。
しかし、喫茶店で出されるコーヒーや、レストランで出されるコーヒーの価格は100円というわけにはいきません。
お店で出されるコーヒーの価格については、様々な理由があります。
豆代の他に、店舗代や、人件費、光熱費、宣伝費などの諸経費を計算されて価格が設定されます。
コンビニのコーヒーが100円なのは経営戦略なのかもしれません。
ところで、そのように気軽に飲んでいるコーヒー豆がいったいどうゆう種類のものなのかご存知でしょうか。
コーヒー豆には2種類あり、その事は、味や価格に大きく影響します。
インドネシアの有名なコーヒー豆である『マンデリン』はいったいどの種類に属ずるのでしょうか。
種類と特徴を詳しくご説明いたします。
コーヒー豆、マンデリンの特徴
インドネシアのスマトラ島で生産されているマンデリンはアラビカ種というコーヒー豆の銘柄です。
アラビカ種とは、エチオピアが原産であり、香りが華やかで、風味も最高級の豆です。
しかし、栽培するのには厳しい条件がある上に、病気にも弱い種類の為、一度に収穫できる量が少ないという欠点があります。
その為、簡単に言えば、味は良いが値段が高い豆がアラビカ種ということです。
スターバックスなどのコーヒー専門店はこのアラビカ種を使用しているので、価格はやや高めというわけです。
一方、コンビニなどの安価なコーヒーやインスタントコーヒーはロブスタ種というコーヒー豆を使用しています。
このロブスタ種はアラビカ種と違い、栽培しやすいので一度に大量生産が可能です。
渋みや苦味も多く、安価で取引されています。
実はインドネシアで生産されている豆の90%がロブスタ種であり、残りの10%がアラビカ種なのです。
昔、インドネシアでは、オランダ軍が持ち込んだアラビカ種を生産していましたが、1908年に植物の病気が蔓延し、壊滅的なダメージを負ってしまった為、病気に強いとされるロブスタ種を生産するようになってしまいました。
しかし、スマトラ島の一部地域の部族である、マンデリン族が、その病気に耐えたアラビカ種を元に復活させたのが、アラビカ種のマンデリンなのです。
今となっては、希少価値が高く、高品質のマンデリンはインドネシアを代表するアラビカ種のコーヒー豆となっています。
函館 yamayosi coffeで ふわふわ焼き卵サンドとマンデリンコーヒーでランチ(^^) pic.twitter.com/ogijum8QOc
— 福山コタ子 (@yamafukunyan) 2016年11月9日
まとめ
インスタントコーヒーや、缶コーヒーの多くは、安価なロブスタ種を使用しています。
しかし、ロブスタ種はそれ以外にも、苦味と深いコクを生かしたエスプレッソや、ブレンドの隠し味として使われたりしています。
劇場で言えば、スターとして脚光をあびるのが、マンデリンのようなアラビカ種のコーヒー豆で、その脇役としてその他大勢をこなすのがロブスタ種のようです。
アラビカ種のマンデリンは沢山の観客を呼べるかもしれません。
しかし、ロブスタ種がいなければ演目はつまらないものになるでしょう。
苦味や深みのある役者もいてこそ、世界のコーヒー劇場は面白いのです。